[2022_06_18_08]「不当判決という以外に言う言葉が見つからない・・・」最高裁判決 北海道神恵内村村長選 メディアの報道には書かれていない状況 スピーチもアピールも充実してもりだくさん 速報! 6.17官邸前金曜行動 横田朔子(金曜行動実行委員)(たんぽぽ2022年6月18日)
 
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「不当判決という以外に言う言葉が見つからない・・・」最高裁判決 北海道神恵内村村長選 メディアの報道には書かれていない状況 スピーチもアピールも充実してもりだくさん 速報! 6.17官邸前金曜行動 横田朔子(金曜行動実行委員)

 2022/6/18 21:00
 ◎夕方の5:30たんぽぽ舎のボランティア仲間と官邸前に到着。集会の準備に取り掛かろうとしてふっと空を仰ぐと、絵画のような美しい夕焼けの空が広がっている。
 6月17日、日本中が注目した、東電福島第一原発事故の避難者が起こした生業訴訟の最高裁判決は、国の賠償責任を認めないという理不尽極まりない内容だった。山ほどの困難を抱え乍ら必死で集団訴訟を闘ってきた原告団の一人一人は絶句したであろう…と、悔しく腹立たしく胸が締め付けられる思いだ。

 ◎集会前、力強い多摩川太鼓の轟が官邸前に響きわたった。集会のメインのゲストスピーチは、福島生業訴訟原告団の服部崇さんと、北海道神恵内村村長選に立候補した瀬尾さんのお二人で、貴重なお話をうかがうことができた。
 服部さんは、「今日原告団は福島からバス数十台を連ね、全国の原告団と共に200名が参集。応援して下さる人々が800名も来てくれて非常に心強かった。今まだ報告集会の最中で、自分はまだ何も聞かないままここに駆けつけた。不当判決という以外に言う言葉が見つからない…」と無念さをにじませた。
 瀬尾さんはメディアの報道には書かれていない2月の村長選の状況を語った。「神恵内村村長選は36年間選挙がなかった。私は最後の社会活動と思って、北海道の泊村に移住して6.5年間原発反対で頑張ってきた。無風状態の村長選に誰も出ないなら村民ではないが自分が出ようと立候補した。しかし人口800名の村は、村中が親戚のようなところで、まず選挙事務所を探すのが大変だった。よそ者に誰も部屋を貸してくれない。やっと貸してくれたと思ったら翌日断られ、八つ墓村を連想した。
 前村長を相手に闘った結果は48票獲得。白票20票。供託金50万円で全国津々浦々にアピールできたと思えば、選挙は無駄ではなかった。全国から支援カンパや激励を頂き、とても感謝している」と、選挙戦で全国の脱原発の仲間たちとつながった貴重な体験を話された。
 札幌地裁では北電泊原発の運転差止め判決が出され、今後の瀬尾さんたちの活動を期待したい。

 ◎飛び入り3分スピーチでは、福島からの避難者で大学生の鴨下全生(まつき)さんが、国と東電の責任を問う「福島原発被害東京訴訟」控訴審について報告された。「2018年3月の一審判決では国と東電の責任が認められたが、認容額は被害実態を反映されていなかった。他方で国・東電は、原発事故が予測できない、防ぎようがなかったと争う姿勢である。原発事故被害者の救済するため、控訴審を闘う」(チラシより)と、多くの方々の支援・傍聴を訴えた。
 避難の権利を主張し、語りつくせない苦難に直面しながら頑張っている若者の言葉は、何度聴いても胸がうたれ、いい加減な運動は許されないと思う。

 ★第1陣控訴審高騰弁論・報告会
 6月21日(火)14:00〜東京高裁101号法廷

 ◎官邸前金曜行動は、毎月第3金曜日18:30〜19:45です。「原発はいらない!」「電力がひっ迫しているのに原発がなくても大丈夫なの?」どんな考えを持っている方でも参加できます。飛び入りスピーチや突撃インタビューでご自分の意見・声をあげてみませんか。
 17日は、マイクの傍に鮮やかな紫陽花の大輪が生けられ、横断幕には色とりどりの照明ボールが飾られ、シャボン玉がゆらゆらと飛び交う…そんな演出を工夫して集会を盛り上げてくれた女性もいました。拳を突き上げるだけでなく、楽しさも加わるといいですね。
  ※最高裁のHPで 判決全文が読めます。
 https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/recentlist2?page=1&filter%5Brecent%5D=true
KEY_WORD:原発避難訴訟_最高裁_国責任_統一判断_:FUKU1_:TOMARI_:神恵内村_文献調査_: