[2022_06_15_02]6月17日の最高裁判決に注目して下さい この日の最高裁判決では、群馬、生業、千葉、愛媛の先行4訴訟における国の責任有無が争点です(賠償は高裁判決がそのまま確定しています)鴨下祐也(福島原発被害東京訴訟原告団長)(たんぽぽ2022年6月15日)
 
参照元
6月17日の最高裁判決に注目して下さい この日の最高裁判決では、群馬、生業、千葉、愛媛の先行4訴訟における国の責任有無が争点です(賠償は高裁判決がそのまま確定しています)鴨下祐也(福島原発被害東京訴訟原告団長)

◎ 責任の有無とは具体的には次の二点
・予見可能性
 (津波が来る可能性、浸水するによって事故が起きる可能性が予見できたのか?)
 (2002年7月31日 地震調査研究推進本部の長期評価で予見出来た)
・結果回避可能性
 (予見出来た時点で、その事故を回避する具体的手段があったのか?)
 (水密化、バッテリーや小型発電機の配備で事故は回避できた)
規制権限の有無も争ってはいますが、国に規制権限が無いと声高に主張することは憚られるようです。(最終弁論では触れていませんでした)

◎ げんげんれん(原発被害者訴訟原告団全国連絡会)では17日の最高裁判決で国の法的責任を認めるよう、最大限の努力を行なってきました。
 国を断罪する判決を最高裁で勝ち取れば、訴訟の原告だけに限らず、全ての被害者に対して国は責任を果たす義務が生じます。

 原告13000人の思いを、そのタイミングで加害者にぶつけるため、私たちげんげんれんでは幅広い被害当事者の声を集め、議論を重ねて共同要求をまとめました。(げんげんれんでは多様な被害者が原告となっています。福島県内外(東北〜関東)の汚染地域に住み続けている方・福島県内外の避難指示区域外からの避難者・避難指示区域内の強制避難者・避難後帰還した避難者…)
 最高裁判決を受けての文面になっていますが、私達は国が断罪されることを確信しています。
 どうか皆様、6月17日の判決に注目ください。
 そして、原発事故被害に対して、国と東電が真摯に謝罪し賠償するよう、二度と被害者を出さないためにも廃炉、脱原発に舵を切るよう、皆様と一緒に活動をつづけたいと思います。
 ※共同要求9点は、明日のメールマガジンに掲載する予定です。
KEY_WORD:原発避難訴訟_最高裁_国責任_統一判断_:廃炉_: