[2022_05_19_09]落下地点深さ70センチまで油/米軍タンク投棄(全文)(東奥日報2022年5月19日)
 
参照元
落下地点深さ70センチまで油/米軍タンク投棄(全文)

 昨年11月、米軍三沢基地のF16戦闘機が燃料タンク2個を青森県深浦町内に投棄した問題で、東北防衛局(仙台市)が土壌調査を行った結果、1個目のタンクが落下した町有地の一部の土中で、深さ70センチまで油が確認されたことが18日、同防衛局への取材で分かった。
 1個目のタンクは国道101号沿いの町中心部にある住宅地近くに落下。防衛局によると、今年2月から町有地60平方メートルで土壌調査を実施。土壌を採取したところ、芝地の一部で深さ70センチまで油を確認した。土壌ガス調査なども行ったが、法律で指定された特定有害物質は検出されなかった。
 また油臭・油膜の調査も行い、油を遊歩道脇の石積み周辺で確認したが、崖部分では確認されなかった。土の入れ替えなどの今後の対応について、防衛局は取材に「町と連携して対応していく」と語った。
 町は来週中にも、防衛局から調査結果の説明を受ける方向で日程を調整している。堀内崇史総務課長は「油の臭いなどの実害はなくなったが、調査結果をしっかり確認したい」と語った。
 防衛局は、2個目のタンクが見つかったスギ林の私有地120平方メートルの土壌も調査。現在、調査報告書を取りまとめており、結果を精査後、所有者に説明する方針。
KEY_WORD:墜落落下事故_: