[2022_04_15_02]原発処理水の海洋放出、規制委が審査終了…安全性への大きな疑問なし(読売新聞2022年4月15日)
 
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原発処理水の海洋放出、規制委が審査終了…安全性への大きな疑問なし

 原子力規制委員会は15日、東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」海洋放出の実施計画についての審査を終えた。放出の安全性に対する大きな指摘や疑問はなく、計画はおおむね了承された。
 規制委は早ければ5月中に審査書案をまとめ、意見公募の後、正式に計画を認可する。政府と東電は2023年春の放出開始を目指しており、認可後は地元自治体から同意を得られるかどうかが焦点となる。東電は今後も、放出に反対する漁業関係者らに説明を尽くすという。
 計画では、汚染水からトリチウム(三重水素)以外の放射性物質を取り除いた処理水を海水で薄め、トリチウム濃度を世界保健機関(WHO)の飲料水基準の7分の1程度の1リットルあたり1500ベクレル未満とする。同原発から1キロ・メートル沖合まで新たに海底トンネルを掘り、トンネルの先から放出する。
 実施計画は東電が昨年12月に規制委に提出。それ以降、規制委は13回にわたって審査会合を開き、流量計の追加などを指示してきた。
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