[2022_03_30_04]IAEA事務局長がウクライナ訪問、原発安全確保へ支援(日経新聞2022年3月30日)
 
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IAEA事務局長がウクライナ訪問、原発安全確保へ支援

 【ウィーン=細川倫太郎】国際原子力機関(IAEA)は29日、グロッシ事務局長がロシア軍の侵攻が続くウクライナを訪問していることを明らかにした。原子力発電所の事故回避に向けた技術支援をめぐり、政府高官らと協議する。具体的にはIAEAの専門家の派遣や、監視機器などの提供を想定している。
 グロッシ氏は声明で「軍事衝突でウクライナの原発や放射性物質を有する他の施設はかつてない危険にさらされている」と指摘したうえで「必要な支援を今すぐ提供する用意がある」と強調した。IAEAは同氏が原発1カ所を訪れる予定としているが、どの原発かは明らかにしていない。
 ウクライナ北部のチェルノブイリ原発では、作業員が暮らす周辺の地域が砲撃され、勤務の交代が妨げられている。IAEAは極度の疲労やストレスから作業ミスが発生し、重大な事故が起きかねないと懸念している。
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