[2022_03_10_04]ザポリージャ原発でデータ送信停止 チェルノブイリに続き IAEA (NHK2022年3月10日)
 
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ザポリージャ原発でデータ送信停止 チェルノブイリに続き IAEA

 IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は9日、声明を発表し、ウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所に設置された監視システムからのデータ送信が停止したことを明らかにしました。
 IAEAは8日には、ウクライナ北部のチェルノブイリ原発でも同様のトラブルが起きたと発表していました。詳しい原因はわからずいずれの原発もロシア軍に占拠されていて、声明では「大量の核物質が存在している2つの原発からIAEA本部へのデータ送信が突然、中断したことを懸念している」としています。
 詳しい原因などは、現時点では分かっていないということです。
 また、ウクライナの外相が9日、チェルノブイリ原発で外部からの電源供給が失われたと発表したことについては「安全性への致命的な影響はない」とする一方、「チェルノブイリ原発の状況が日ごとに悪化していくのを目の当たりにしている」としてロシア軍に対して安全確保に向けた措置をとるよう強く求めました。
 さらに、グロッシ事務局長はロシアとウクライナの外相会談が行われるトルコ南部のアンタルヤを10日に訪問すると表明し、「協議を通じてウクライナの原子力施設の安全確保という喫緊の課題について進展を図りたい」としています。
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