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原子力規制委 山中委員 衆院議運委で所信「100％の安全ない」
　3日の衆議院の議院運営委員会に、政府が原子力規制委員会の委員長に起用したいとしている山中伸介氏が出席し、「独立性と透明性を旨とする規制委員会の基本姿勢を堅持し、原子力施設に100％の安全はないことを肝に銘じながら、リスクを減らす努力を続ける」と所信を述べました。
　政府は1日、ことし9月で任期が切れる原子力規制委員会の更田豊志委員長の後任に、現在、委員の山中氏を起用する人事案を示しています。
　3日、与野党が参加する衆議院の議院運営委員会に山中氏が出席して所信を述べました。
　山中氏は「東京電力福島第一原子力発電所の事故は原子力に携わってきた者として痛恨の極みであり、現在も大いなる後悔と反省の気持ちを持ち続けている。原発事故への深い反省と福島への強い思いを忘れず、独立性と透明性を旨とする規制委員会の基本姿勢を堅持し継承していきたい」と述べました。
　また、原子力の規制について「福島第一原発の事故で、国民からの信頼は地に落ちたと考えている。事故を教訓に、原子力施設に100％の安全はないことを肝に銘じながら、残るリスクをできるかぎり小さくする努力を続ける」と述べました。