[2022_03_02_08]原子力規制委 更田委員長 後任に起用の山中氏は“適任“(NHK2022年3月2日)
 
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原子力規制委 更田委員長 後任に起用の山中氏は“適任“

 ことし9月で任期が切れる原子力規制委員会の委員長に、現在、委員の山中伸介氏を起用する政府の人事案が示されたことについて、更田豊志委員長は「委員長に極めてふさわしく、原子力規制の判断が揺らぐことは決してないと思う」と述べ、山中氏が適任だとする考えを示しました。
 1日に示された政府の人事案では原子力規制委員会の委員長に、現在、委員の山中氏を、山中氏に代わる新たな委員に日本原子力研究開発機構の杉山智之氏を充てるとされ、国会で同意を得られれば、更田氏は任期のことし9月21日までで退任となります。
 2日に開かれた定例の会見で更田委員長は「2人とも極めてふさわしい方だと思う」と述べ、適任だとする考えを示しました。そのうえで山中氏について「核燃料に関する権威であり、委員としてもすでに5年近く安全対策の審査にあたっている。原子力規制に対する姿勢は非常にしっかりした芯があり、規制上の判断が揺らぐことは決してないと思う」と述べました。
 また更田氏が退任すると、規制委員会発足時の委員がいなくなることについて「規制委員会は今でも東京電力福島第一原発の事故とその背景を反省材料としてできている組織だ。人が替わることで規制の判断が変わることはあってはならないし、より安全の高みを目指す努力は続けていくことになると思う」と述べました。
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