[2022_02_27_02]調査受け入れの現職6選 神恵内村長選、核ごみで論戦―北海道(時事通信2022年2月27日)
 
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調査受け入れの現職6選 神恵内村長選、核ごみで論戦―北海道

 高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分地選定の文献調査が進む北海道神恵内村で27日、任期満了に伴う村長選の投開票が行われ、調査の受け入れを決めた無所属現職の高橋昌幸氏(71)が、脱原発活動に取り組む無所属新人で元会社社長の瀬尾英幸氏(79)を破り、6選を果たした。投票率は89.24%。高橋氏の得票は559票、瀬尾氏は48票だった。
 36年ぶりとなった選挙戦では、文献調査後の村の対応をめぐって論戦が交わされた。次の段階に当たる概要調査に進むかどうかが焦点となるが、勝利した高橋氏は記者団の取材に「村民の考えをどう集約すればよいのか、議会と協議をして決定したい」と述べた。
 高橋氏は選挙戦で、村の基幹産業である水産業の振興などを掲げて支持を集めた。瀬尾氏は概要調査への移行反対を訴えたが、及ばなかった。
 村は2020年、地元商工会の請願を踏まえ、文献調査の受け入れを決定。道内の寿都町とともに全国初となる調査が始まった。高橋氏は交付金などを活用し、村の振興に取り組む考えを示している。(2022/02/27-22:07)
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