[2021_12_29_02]福島第1 処理水放出の問題点共有 反対派招き、学習会 水戸(茨城新聞2021年12月29日)
 
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福島第1 処理水放出の問題点共有 反対派招き、学習会 水戸

 茨城平和擁護県民会議(鈴木博久代表)は23日、水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館で「トリチウム汚染水の海洋放出に反対する学習会」を開いた。24人が参加し、東京電力福島第1原発事故に絡み処理水の海洋放出に反対する運動に関わる2人を招き、政府方針の問題点や運動の取り組みについて共有した。
 鈴木代表は「市民は本当のところが知りたい。国が大丈夫と言うから大丈夫というのではなく、お互いに検証することが大事だ」と運動の意義を強調した。脱原発福島県民会議の佐藤龍彦事務局長(69)が方針撤回を求める署名活動の現状を紹介した上で、「事故を起こし、汚染水対策に失敗した責任を誰も取らず、再び県民に犠牲を強いようとしている。県民世論を一つにして放出するなと言うべき」と訴えた。
 また医師の振津(ふりつ)かつみさん(62)は「国・東電が2015年にした、関係者の理解なしにいかなる(汚染水の)処分も行わないという重い約束は何だったのか。これを許せば今後10年、さらに被害を受けさせることになる」と指摘。今回の海洋放出について「やむを得ないものとは思えない。押し通されないように、漁業者を孤立させないように」と呼び掛けた。
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