[2021_12_22_02]規制委員長「数回の会合で終わるのでは」 福島第一原発処理水の放出設備審査 異例のパブコメ実施も(東京新聞2021年12月22日)
 
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規制委員長「数回の会合で終わるのでは」 福島第一原発処理水の放出設備審査 異例のパブコメ実施も

 原子力規制委員会の更田豊志委員長は22日の記者会見で、東京電力が申請した福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の汚染水を浄化処理した後の水(処理水)を海洋放出する設備計画の審査について、来年3月末までに結果を取りまとめる方針を示した。「技術的に難しい論点はなく、数回の会合で終わるのではないか」と述べた。
 規制委は同日の定例会合で、審査結果に対する国民からの意見公募(パブリックコメント)を行うことを決めた。設備の設計などをまとめた実施計画の妥当性を判断する審査は通常、議論を非公開とし意見公募もしないが、今回は公開に切り替えてインターネットの動画投稿サイト「Youtube」などでも配信する。審査会合は24日から始め、週1回ほどの頻度で開く。
 更田氏は、異例の意見公募の実施は「世間の関心を集めており、広く意見を聞く機会を設けることに意味がある」と説明した。
 東電が21日に申請した計画では、放射性物質トリチウムが主に残る処理水を海水で薄め、新たに造る海底トンネルを通じて原発の沖合1キロから放出するとし、来年6月から設備の工事を始める予定を示した。(小野沢健太)
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