[2021_12_08_11]F16飛行再開容認 防衛相「米軍が安全確認」(東奥日報2021年12月8日)
 
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F16飛行再開容認 防衛相「米軍が安全確認」

 青森県深浦町内に燃料タンクを投棄した米軍三沢基地F16戦闘機の飛行再開を巡り、岸信夫防衛相は7日に防衛省で開いた閣議後記者会見で、ラップ在日米軍司令官から「全機体を点検し安全を確認したとの説明があった」と述べ、同型機の飛行再開を容認する姿勢を示した。防衛省は「安全が確認されるまでの間」の飛行中止を米軍に要請していた。
 11月30日の投棄を受け、防衛省は1日、在日米軍に同型機の飛行中止を求めたが、三沢基地は2日午後に再開。深浦町や三沢市など地元の反発を招いた。
 岸防衛相は3日の電話会談でオースティン米国防長官に「安全対策の説明もないままの飛行再開は遺憾」と伝え、米側による事故調査や日米の緊密な連携を確認。一方でラップ司令官からは、2日午前まで全ての飛行を停止し安全点検したとの説明を受けたという。
 「安全な飛行運用に関する私の懸念と同様の考えだとの言葉もあった」と岸防衛相は述べ、引き続き安全の徹底を求めるとした。防衛省によると飛行中止の再要請はしていないという。
 米軍は防衛省に対し、タンク投棄は「時間的制約と差し迫る危険の中での判断だった」とも説明した。
 7日は高橋千鶴子衆院議員ら共産党国会議員団が防衛省地方協力局に対し、原因究明と再発防止策がないままでの飛行訓練、日米共同訓練は中止するよう申し入れた。
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