[2021_12_05_04]研究者「これまでもたびたび地震の活発化がみられる領域」(NHK2021年12月5日)
 
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研究者「これまでもたびたび地震の活発化がみられる領域」

 4日から続く鹿児島県のトカラ列島近海を震源とする地震について、研究者は「これまでもたびたび地震の活発化がみられる領域だ」として、当分の間、注意が必要だと話しています。
 南西諸島北部の地震活動に詳しい鹿児島大学南西島弧地震火山観測所の仲谷幸浩特任助教は、4日から続くトカラ列島近海を震源とする地震について「これまでもたびたび地震活動の活発化がみられている領域で、ことし4月に群発化した際と発生頻度、震源分布の点でも類似しているとみられる」と話しています。
 4月に続いた地震は、陸側のプレートの地殻内で発生したとみられ、東日本大震災をもたらした巨大地震のようなプレート境界型の地震とは異なると考えられています。
 仲谷特任助教は「群発地震は、活動が盛んになったり衰えたりすることを繰り返す特徴があるので、今後も当分の間、地震活動に注意して強い揺れの際には身の安全を確保してほしい」と話しています。
 その上で、南海トラフの巨大地震との関連については、「巨大地震の震源域として想定されるプレートの境界は、今回の震源域よりもさらに深く離れた場所にあり、一連の地震は規模も小さいことから関連はないと考えられる」と話しています。
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