[2021_12_01_16]原発事故で東電役員の責任追及 株主代表訴訟 9年半を経て結審(TBS2021年12月1日)
 
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原発事故で東電役員の責任追及 株主代表訴訟 9年半を経て結審

 福島第一原発の事故をめぐり、東京電力の株主らが旧経営陣の責任を追及してきた裁判が30日、提訴からおよそ9年半を経て結審しました。判決は来年7月に言い渡される予定です。
 この裁判は、東京電力の株主ら49人が勝俣恒久元会長(81)ら旧経営陣5人に対し、22兆円の損害賠償を求めているものです。
 30日に行われた第62回目の口頭弁論で、株主側は「電源が海水に浸からないようにするなど最低限の措置を取っていれば事故は防ぐことができた」と指摘し、旧経営陣側は「事故以前の段階で東日本大震災で発生したような津波が来るとは予見できなかった」と訴え、2012年3月の提訴以来、およそ9年8か月続いた裁判が結審しました。
 原告側代理人 海渡雄一弁護士
 「やるべきことは全部やったなという感じで、良い判決が出ることを強く期待しています」
 この裁判をめぐっては、東京電力の原発事故をめぐる裁判で初めて担当の裁判官らが福島第一原発の敷地内の視察を行っていて、判決にどのように影響するかが注目されています。判決は来年7月に言い渡される予定です。(30日22:27)
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