[2021_12_01_08]復興拠点の立ち入り規制緩和 拠点全域で申請不要に 福島県大熊町(福島民報2021年12月1日)
 
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復興拠点の立ち入り規制緩和 拠点全域で申請不要に 福島県大熊町

 政府と福島県大熊町は3日から始まる準備宿泊に伴い、東京電力福島第一原発事故による町内の帰還困難区域のうち、特定復興再生拠点区域(復興拠点)に指定されている下野上、小入野、熊、夫沢の一部の立ち入り規制を30日、緩和した。
 午前9時にバリケードの開放が始まった。担当者が県立大野病院の前に設けられたゲートを開け、立ち入り規制を示す看板を撤去した。
 対象は町内の復興拠点約860ヘクタールのうち、JR常磐線大野駅周辺をはじめとする約230ヘクタール。残る約630ヘクタールは既に避難指示が解除されたり、立ち入り規制が緩和されたりしている。今回の緩和により、復興拠点の全域で24時間、申請なしに立ち入りができるようになった。
 吉田淳町長は「避難指示の解除に向け、弾みがつくと感じている。住民の不安を一つ一つ解決しながら進めていく」と述べた。
 規制緩和に先立ち、双葉署が合同パトロールの出動式を行った。武藤孝雄署長があいさつし、富岡地区防犯指導隊大熊分隊の松永秀篤分隊長が出動申告した。パトカーや青パト、消防車計14台が、緩和された地域を巡回した。
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