[2021_11_22_01]東電の男性社員2人が放射性物質吸い込む 福島第一原発で作業中、適切な防護措置されず(東京新聞2021年11月22日)
 
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東電の男性社員2人が放射性物質吸い込む 福島第一原発で作業中、適切な防護措置されず

 東京電力は22日、福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)で配管の交換作業をした40代の男性社員2人が放射性物質を吸い込んだと発表した。健康に異常は確認されておらず、内部被ばくの可能性はあるが、汚染の程度は軽微という。顔全体を覆う全面マスクではなく、防じんマスクだけの軽装備で作業していたことが原因としている。
 東電によると、2人は19日、汚染水浄化処理設備の淡水化装置近くにある施設内で損傷した配管を交換。軽装備で作業できる場所だったが、配管の損傷部に放射性物質が入り込んでいた可能性がある。広報担当者は記者会見で「配管が損傷していたので、本来ならば全面マスクなどを着用するべきだった」と説明した。
 社員2人は作業後の検査で鼻の中の汚染が判明。内部被ばく線量は記録に残す基準(2ミリシーベルト)を下回る0・000067ミリシーベルトと試算された。(小野沢健太)
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