[2021_11_20_07]「ふげん」で微量の放射性物質含む水漏れる 敦賀市(NHK2021年11月20日)
 
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「ふげん」で微量の放射性物質含む水漏れる 敦賀市

 廃炉作業が進む敦賀市の研究用の原子力発電所「ふげん」で、放射性廃液を処理する設備につながる配管から微量の放射性物質を含む水が漏れるトラブルがありました。
 原子力研究開発機構によりますと外部への漏えいはなく、作業員の被ばくなども確認されていないということです。
 原子力研究開発機構によりますと今月16日の午後4時半ごろ、ふげんの使用済み燃料プールの水を一時的に保管するタンク近くにある雨水などが流れ込む排水槽で放射能が高いことを示す警報が鳴り、現場を確認したところ、放射性物質を含んだ廃液を処理する設備につながる屋外の配管で水漏れが確認されたということです。
 漏れた水の量はおよそ1800リットルで、タンクを囲むせきの内側にたまっていましたが、水に含まれる放射性物質の量は国への報告基準の2分の1以下の1リットルあたりおよそ770ベクレルで、外部への影響や作業員の被ばくなども確認されていないということです。
 水漏れが見つかった配管はことし7月の点検の際には異常はなかったとしていますが、昭和51年から一度も交換されていませんでした。
 原子力研究開発機構は配管を新しいものに取り替える工事を行ったうえで、配管から水漏れが起きた原因などを調べることにしています。
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