[2021_11_12_03]福島第1原発処理水海洋放出 十分な風評対策要望 銚子で意見交換会(千葉日報2021年11月12日)
 
参照元
福島第1原発処理水海洋放出 十分な風評対策要望 銚子で意見交換会

 東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を巡り、銚子市内の水産関連団体などを対象にした意見交換会が11日、同市で開かれた。海洋放出方針が決定後初となる意見交換会で、国や東電の担当者が安全性や風評対策を説明。参加者からは海洋放出の影響への懸念や十分な風評対策を講じるよう要望する声が上がった。
 漁業、水産加工業、商工観光業などの事業者団体から約60人が参加した。銚子での意見交換会開催は昨年10月以来で、地元の要望を受けて開かれた。経済産業省資源エネルギー庁担当職員らが、4月に正式決定した海洋放出方針や8月にまとまった風評抑制などの当面の対策の内容を説明し、その後、意見交換が行われた。
 参加者は「また取引停止になったら、元に戻るまで対応してくれるのか」「風評が発生したら(水産業以外の)間接的な被害のことも考えてもらいたい」などと懸念をぶつけた。「対策を期間を区切らずに実行して」「消費者にいかに安全か伝えてもらい、影響が出たら対応してほしい」との要望や海洋汚染対策、銚子市への窓口設置を求める声もあった。
 同庁の担当職員らは「まずは風評を発生させないことが必要」と強調。その上で、風評が生じた場合には期間や業種など限定せず対応する考え方などを説明しながら理解を求めた。
KEY_WORD:汚染水_:FUKU1_: