[2021_11_10_05]柏崎刈羽原発6号機のくい損傷 中越沖地震が影響か 規制委(NHK2021年11月10日)
 
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柏崎刈羽原発6号機のくい損傷 中越沖地震が影響か 規制委

 柏崎刈羽原子力発電所6号機の施設の1つで、建物を支える地中の「くい」が損傷していた問題で、原子力規制委員会は、2007年の新潟県中越沖地震の影響も考えられるとして、年明けにも現地調査するなどして原因などを確認することになりました。
 この問題はことし7月、柏崎刈羽原発6号機の耐震補強工事で原子炉建屋に隣接する施設を地中で支えている鉄筋コンクリート製の「くい」が損傷していることが見つかったものです。
 「くい」は8本あり、直径1.8メートル、長さ12メートルで、このうち1本は「くい」の内部にある鉄筋が破断や変形していたほか、残る7本はコンクリートのひび割れなどが見つかったものの、東京電力は安全上、問題はないと説明しています。
 規制委員会の更田豊志委員長は10日の定例会合で「2007年に起きた新潟県中越沖地震の影響ではないか」と指摘し、原因などを確認すべきだとする考えを示しました。
 これを受けて事務局の原子力規制庁は、損傷の原因や補修方法、別の施設への影響の有無などを東京電力に確認するとともに、年明けにも現地調査することを決めました。
 原子力規制委員会の更田委員長は「そもそもどういう設計で、どう評価されていたものが、新潟県中越沖地震の影響を受けこうした損傷状態に至ったか、おさらいする必要がある」と述べ、当時の設計にさかのぼって確認する考えを示しました。
 そのうえで「耐えられる設計にもかかわらず損傷したのなら、設計の考え方や評価の手法に疑問が生まれてくる。現地を確認したうえで東京電力の説明が妥当かどうか議論を進めていく」と述べました。
 柏崎刈羽原発の6号機と7号機はことしテロ対策の問題が相次いで明らかになり、先月から原子力規制庁が検査に入るなど、再稼働できない状態が続いています。
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