[2021_11_04_01]柏崎刈羽原発 テロ対策にまた問題 別車両の通行証で通過(新潟放送2021年11月4日)
 
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柏崎刈羽原発 テロ対策にまた問題 別車両の通行証で通過

 新潟県にある柏崎刈羽原発について、核物質防護上の区域の出入口で、別の車両の通行証を提出した車をそのまま通していたことが分かりました。発生したのはテロ対策の一連の問題を受けて、改善措置計画を提出した1週間後でした。
 4日に開かれた東京電力・柏崎刈羽原発の所長会見。

【稲垣武之所長】
 「一度実施したら終わりというわけではなく、こういう事案も含めて継続してどんどん対策を強化していく」
 東京電力によりますと今年9月、業務車両が核物質防護上の区域の出入口のゲートを進む際に、別の車両が使うはずだった車両通行証を警備員がゲートで確認せず、そのまま車を内部に通したということです。誤った通行証は、関連企業が委託先に手渡す際に取り違えたとしています。
 柏崎刈羽原発をめぐっては核防護設備をめぐる一連の不祥事が発生し、原子力規制委員会は事実上の運転禁止命令を出していました。東電は原因と対策を取りまとめた改善措置計画を規制委へ9月22日に提出していましたが、その1週間後に通行証の確認ミスが起きていたことになります。

【稲垣武之所長】
 「タイプ的には悪意があるというよりは、ヒューマンエラーの部類に属するものだと思っている。ただ、それが許されるかというと我々、核物質を扱う事業者なので厳格にチェックをしなければならない」
 さらに、ミスが発生したのは今から1か月以上前で、10月14日の所長会見でも公表していませんでした。これについて東京電力は「公表しても警備の脆弱性に問題ないことがおととい、会議で確認とれたのできょう公表した」としています。
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