[2021_10_21_01]“核のごみ”最終処分場の文献調査 是か非か…寿都町長選告示 全国注目の選挙戦スタート(北海道放送2021年10月21日)
 
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“核のごみ”最終処分場の文献調査 是か非か…寿都町長選告示 全国注目の選挙戦スタート

 冷たい秋の雨が降る後志の寿都町で“核のごみ”をめぐる、熱い町長選挙が始まりました。
 越前谷陣営
 「頑張れー、オー!頑張れー、オー!」
 片岡陣営
 「頑張ろう、オー!頑張ろう、オー!」
 寿都町では今、国内で初となる、原発から出る“核のごみ”の最終処分場選びの文献調査が進められています。
 今回の町長選には、届け出順に、その調査撤回を訴える前町議の越前谷由樹(えちぜんや・よしき)氏と、文献調査の継続を訴え6期目を目指す現職の片岡春雄(かたおか・はるお)氏が立候補しました。
 無所属・新人 越前谷由樹候補(70)
 「核のごみは、この選挙の大事な争点であります。失われた町政を私たち町民に取り戻し、“核のごみ”に翻弄されない、元気な寿都を回復させよう」
 無所属・現職 片岡春雄候補(72)
 「日本の使用済み燃料はどうなるのか、みんなで議論しましょうよ、というのが私の一石を投じた一番の思いであります。文献調査から概要調査に移るときには、皆さん、賛成か反対かしっかり自分で判断して、私は町民の思いに、ちゃんと従って結論を出していくので」
 寿都町の町長選挙は、過去4回は、無投票。2人が立候補した今回は、20年ぶりの選挙戦になりました。
 調査に反対する越前谷氏は、応募に先駆けて住民投票を行わなかったことは、町民を置いてきぼりにしたと主張。今年分の交付金10億円も、受け取らない方針です。
 町民
 「大変だね、雨降ってるのに」
 越前谷候補
 「いやいや、雨なんて…」
 調査の継続を訴える片岡氏は、コロナ禍で疲弊した地域経済の立て直しが一番の課題で、“核のごみ”の文献調査は、今回の町長選の争点ではないとの主張です。
 片岡候補の選挙カー
 「20年働いてまいりました、片岡でございます」
 町長選の結果は、文献調査の行方を左右する可能性があり、原子力発電環境整備機構=NUMOの職員も選挙事務所に姿を現しました。
 NUMO寿都交流センター・末木克久所長
 「町の将来を考えた町の皆さんが、どう判断されるかだと思う」
 核のごみの問題に対する町民の意思が直接示されることになる寿都町長選挙の投開票日は、26日です。
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