[2021_10_07_02]東京・埼玉で震度5強 JR山手線など一時運転見合わせ(日経新聞2021年10月7日)
 
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東京・埼玉で震度5強 JR山手線など一時運転見合わせ

 2021年10月7日 22:48 (2021年10月8日 5:45更新)
 7日午後10時41分ごろ、東京都足立区、埼玉県の川口市と宮代町で震度5強を観測する地震があった。気象庁によると、震源地は千葉県北西部で、震源の深さは約75キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5.9と推定される。この地震による津波の心配はない。
 東京都大田区と町田市、横浜市や千葉市、さいたま市などで震度5弱、茨城や栃木、群馬、静岡など広い範囲で震度3〜4を観測した。
 気象庁によると、東京23区で震度5強以上を観測するのは2011年3月11日の東日本大震災以来。
 政府は7日午後10時43分、首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置した。松野博一官房長官は8日未明、首相官邸で記者会見し、重傷者が東京都江東区で1人、程度不明の負傷者が16人いると明かした。
地震発生後、東海道新幹線やJR山手線、東京メトロの地下鉄などが運転を見合わせた。首都高速道路は都心環状線や中央環状線が通行止めとなった。羽田空港も一時4本の滑走路を閉鎖した。
 足立区では急停止した日暮里・舎人ライナーの車両が脱輪し、乗客がけがをした。転倒や落下物などでけがをしたとの通報が各地の消防や警察に相次いだ。都内では水道管破裂の通報が数十件あった。
 埼玉県草加市では住宅火災が発生。千葉県市原市では川にかかる水管橋から水が吹き出しているのが確認された。
 都心のターミナル駅では8日未明になってもタクシーを待つ人の長い列ができた。8日午前5時半すぎの時点で、JR東日本の在来線の一部、東海道線、京浜東北線(蒲田―磯子間)、常磐線(品川―土浦間)、京葉線などで運転見合わせが続いた。
 岸田文雄首相は7日午後11時20分ごろ、首相官邸に入った。首相は8日未明、首相官邸で記者団の取材に答え「引き続き情報収集と迅速な復旧に政府としては努めていきたい」と強調した。
 気象庁は当初、震源の深さを約80キロ、マグニチュードを6.1と発表したが、その後修正した。
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