[2021_10_03_01]寿都町長選へ「前哨戦」 立候補予定者、公約訴え(北海道新聞2021年10月3日)
 
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寿都町長選へ「前哨戦」 立候補予定者、公約訴え

 【寿都】任期満了に伴う後志管内寿都町長選(21日告示、26日投開票)の立候補予定者の政策発表会(北海道新聞社など主催)が2日、町内で開かれた。6選を目指す現職片岡春雄氏(72)と、前町議の新人越前谷由樹氏(69)が、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査続行の是非や町の振興策についてそれぞれ公約を訴えた。
 片岡氏は地域経済対策を最優先の公約に掲げ、「新型コロナウイルスで漁業や水産加工業が打撃を受けた。回復には3年はかかる。計画的に景気対策を進める」と強調した。越前谷氏は文献調査について「町民は分断された。その苦しみを解消することはお金にも換えがたい」と撤回を改めて訴え、調査に伴う国の交付金は不要との立場も示した。
 町の財政については、越前谷氏は他町村と比較して膨張しているとして「身の丈にあった予算を心がけ、使い道を改めるべきだ。町民と協議して適正な予算にしたい」と述べた。片岡氏は町独自の風力発電収入など自主財源確保の実績を強調した上で、「財政は将来も安泰とはならない」として文献調査に伴う交付金の必要性を訴えた。
 説明会は小樽商大の相内俊一特認名誉教授が司会進行を務め、町民約130人が訪れた。どうしん電子版は説明会の動画を公開しており、後日、詳報も掲載する。(前野貴大)
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