[2021_09_30_04]新潟県の花角知事“委員長と共通認識を持てない”ことを理由に原発の検証をめぐる総括委員会が開けないと説明(テレビ新潟2021年9月30日)
 
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新潟県の花角知事“委員長と共通認識を持てない”ことを理由に原発の検証をめぐる総括委員会が開けないと説明

 柏崎刈羽原発の再稼動議論の前提となる新潟県の3つの検証について、花角知事は9月30日の県議会で“委員長と共通の認識が持てない”ことを理由に、検証総括委員会を開けないと説明しました。
 柏崎刈羽原発をめぐって、新潟県は安全性などを確認するため3つの検証を進めています。その検証作業をめぐって、花角知事は30日、県議会で次のように述べました。
〈新潟県/花角英世知事〉
 「委員長は“県が求めていないこと”も取り扱いたいとしており、現時点で委員長と共通認識を持つことができないため委員会を開催することができない状況です。」
 3つの検証をとりまとめる検証総括委員会。事の発端はことし1月の池内了委員長の発言です。
〈検証総括委員会/池内了委員長〉
 「再稼働の是非に関する“参考意見”ですね。科学的な立場から、合理的な立場から出せる。そのための総括をしたい。」
 県が検証総括委員会に求めているのは検証のとりまとめです。これに対して、池内委員長は再稼働の是非に関する“参考意見”を示したいと発言し、さらに市民から意見を聞く機会を設けたいともしています。役割や進め方をめぐって、県との相違が浮き彫りになりました。
 花角知事は30日の県議会で、池内委員長から検証総括委員会を開くよう要請されているとしたうえで、こう繰り返しました。
〈新潟県/花角英世知事〉
 「現時点で共通認識を持つことができないため、委員会を開催することができない状況です。」
 一方、池内委員長は取材に対して、次のように述べています。
〈検証総括委員会/池内了委員長〉
 「私自身はそれだけでは満足できないと言っているんです。県民のためを考えた場合には、さまざまな観点から検証報告を見ながら新たに付けくわえる問題もある。大局的に議論したいというのが私の意見です。」
 役割や進め方をめぐる見解の相違。次回の検証総括委員会は開催のメドが立たないままです。
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