[2021_09_11_01]新総裁に「理解していただく」/原子力・サイクルで電事連会長が強調(東奥日報2021年9月11日)
 
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新総裁に「理解していただく」/原子力・サイクルで電事連会長が強調

 電気事業連合会の池辺和弘会長(九州電力社長)は10日の定例会見で、29日投開票の自民党総裁選で新総裁が選出されることを踏まえ「絶対に原子力は必要なので、徹底的に真剣に議論して理解していただく努力をする」と述べた。10日に出馬表明した河野太郎行政改革担当相は「脱原発」が持論で、核燃料サイクル政策にも懐疑的な見方を示すが、池辺会長は「サイクルは堅持すべきだ」と強調した。
 池辺会長は、河野氏が原発再稼働を容認する発言をしたことなどから「そう大きな乖離(かいり)はないと聞いている」との認識を示した。新総裁が誰であっても「事実に立脚してエネルギー政策を立ててほしい」と述べた。
 河野氏は新著で、核燃料サイクルの問題点に言及。六ケ所再処理工場(青森県六ケ所村)の稼働について「これ以上、再処理をして余剰なプルトニウムを取り出す必要がない」と指摘する。
 会見で池辺会長は「プルサーマル発電を進めるのでプルトニウムの消費はできる。サイクルは必要」と説明。「科学的に議論すれば合意できる。議論を戦わせて日本のあるべき姿を決めるのは有意義なこと」と話した。

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