[2021_09_07_06]原子力規制委が柏崎刈羽原発に立ち入り調査(NHK2021年9月7日)
 
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原子力規制委が柏崎刈羽原発に立ち入り調査

 東京電力柏崎刈羽原子力発電所でテロ対策上の重大な不備が相次いだことを受けて、原子力規制委員会は7日、不備があった設備の確認などのため、発電所に立ち入り調査を行いました。
 柏崎刈羽原発では、去年3月以降、テロリストなどの侵入を検知する複数の設備が壊れ、その後の対策も不十分だったほか、去年9月には社員が中央制御室に不正に入室するなど重大な不備が相次いでいて、原子力規制委員会はことし4月、東京電力に対し是正措置の行政処分を出し、今月23日を期限に東京電力から原因分析などの報告を受けることになっています。
 これを前に7日、規制委員会の委員や検査官が実際に不備があった設備の確認などのため、発電所に立ち入り調査を行いました。
 調査では侵入者を検知するセンサーが設置されている場所を確認したり、他人のIDカードでどのように中央制御室に入室したのか調べたりしたということです。
規制委員会の伴信彦委員は「予断を持たずに現場を見ることで核セキュリティについて実感を持って調査することができた。東京電力の報告とこれまでの検査で確認できたことを照らし合わせて問題の原因を深掘りしていきたい」と話していました。
 原子力規制委員会は、東京電力からの原因分析などの報告を受けたうえで本格的な検査を始めるとしていて、柏崎刈羽原発は検査の結果、改善されたと判断されるまで再稼働することができない状態が続きます。
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