[2021_08_28_04]ボイラーの純水漏れ ナットひび割れ原因 日本原燃(東奥日報2021年8月28日)
 
 日本原燃は27日、六ヶ所再処理工場(六ヶ所村)前処理建屋で予備の蒸気ボイラーから純水約40リットルが漏れた問題で、水を供給する配管に付いている、弁のふたを押さえるための金属製ナットが破損したことが漏えいの原因と結論付けた。本来は手動で回すことになっているハンドルに工具を使用したため、弁が閉まりすぎて想定外の力がナットに加わり、ひび割れが起きたと推定した。
 漏えいは4月、蒸気ポイラーの起動を確認する試験の後に発生。蒸気ボイラーはA、Bの2系列あり、A系のボイラーにある予備のバイパスルートから水漏れした。原燃によると、いつハンドルを工具で閉めたかは不明だが、2019年には手動で行うようルール化した。念のため、両系列にある同形式の弁15カ所を新品に交換する。
 漏えい箇所の確認の際、ボイラーを起動したため純水が飛散し、運転員が目を負傷した。原燃は再発防止策として、確認時に対象から距離を取ることや、保護メガネを装着することなどを指示した。(加藤景子)
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