[2021_08_14_03]「何度同じ事故を繰り返すのか」 オスプレイからパネル落下 発生翌日に通報(沖縄タイムス2021年8月14日)
 
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「何度同じ事故を繰り返すのか」 オスプレイからパネル落下 発生翌日に通報

 米軍普天間飛行場の第1海兵航空団所属MV22オスプレイが12日夜、重さ約1・8キロのパネルなどを落下させる事故を起こしていたことが13日、分かった。キャンプ・シュワブとハンセンにまたがる中部訓練場から同飛行場に戻る途中で、その間に落下したとみられる。落下場所は不明。人的・物的被害は確認されていない。日本政府への通報は発生翌日の13日夕だった。県内では今年に入り、普天間所属機による事故が相次いでおり、反発が強まりそうだ。

気付いたのは12日午後9時半ごろ

 防衛省によると12日午後9時半ごろ、普天間飛行場に帰投した同機のパネルや、機体を覆う部品の一部が欠けていることを米側が確認した。パネルのサイズは約35センチ×約45センチ。
 政府関係者によると、米軍は住宅地上空からは離れて飛行していたと説明しているという。
日本への通報は13日夕 この日は沖国大へのヘリ墜落から17年

 一方、日本政府への通報は13日夕だった。沖縄防衛局は米側からの一報を受け、県や宜野湾市など関係自治体に情報提供した。
 この日は沖縄国際大学(宜野湾市)の構内に2004年、米軍ヘリが墜落・炎上した事故から17年の節目の日だった。
 謝花喜一郎副知事は本紙の取材に「17年前と同じ日にこのような部品落下事故が明らかになり、誠に遺憾だ。何度同じ事故を繰り返すのか」と述べ、事実関係を確認次第、米側へ抗議する考えを示した。

政府も遺憾の意伝える

 外務省は同日、在日米軍司令部や在日米大使館に対し、再発防止の徹底を申し入れるとともに、通報遅れについて遺憾の意を伝えた。小野功雄沖縄防衛局長も同日、海兵隊太平洋基地司令官のウィリアム・バワーズ准将に申し入れた。
 普天間所属機を巡っては、7月にも渡名喜島沖でCH53Eヘリがつり下げていた鉄製コンテナを落下させる事故が発生。6月には訓練中のUH1ヘリが、うるま市津堅島の畑に不時着した。
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