[2021_07_10_07]オスプレイ訓練 防衛省が事前通告要請へ(東奥日報2021年7月10日)
 
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オスプレイ訓練 防衛省が事前通告要請へ

 米軍横田基地(東京都)の輸送機CV22オスプレイが、青森県東北町の小川原湖上空で事前通告なく訓練した問題で、防衛省は9日の東奥日報の取材に対し「小川原湖上空で訓練実施の際には、米軍に事前の情報提供を求める考えだ」と明らかにした。直近の訓練は漁業者が操業する時間帯で、低空飛行も確認されたが「実弾射撃を行わない飛行訓練は米軍の施設、区域でない場所の上空で行うことも認められている」との見解を示した。
 小川原湖上空でオスプレイによる訓練は4?7月の間に少なくとも3回、確認された。地元への事前通告はなく、湖上でのホバリングや湖面付近まで高度を下げた低空飛行をする様子も見られた。横田基地は8日、東奥日報に対し、水中に入った隊員の引き上げ訓練を「日米両政府の合意の範囲内」で実施したと回答。一方で飛行の日程やルートは「運用上の安全のために公表していない」とした。
 防衛省東日本協力課は取材に対し、小川原湖漁協(東北町)など地元から事前通告の要望を受けたとした上で、安全のために事前の情報提供を「米軍にしっかりと申し入れをしたい」(担当者)との意向を示した。得られた情報は「速やかに周辺の地方公共団体に提供する」とも述べた。
 実際に訓練した区域について「詳細は把握していない」と説明。一方で実弾射撃を伴わない飛行訓練は「米軍が日米安保条約の目的達成のため」に米軍の施設、区域外でも認められている?との見解を示した。確認された3回の訓練も同様との認識だとしている。
 米軍機を巡っては2018年に小川原湖で燃料タンクを投棄する事故、19年には湖の近くで模擬弾を落とす事故が起きている。
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