[2021_01_23_03]福島第1・1号機、格納容器の圧力が一時低下(河北新報2021年1月23日)
 
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福島第1・1号機、格納容器の圧力が一時低下

 東京電力は22日、福島第1原発1号機の原子炉格納容器の内部調査に向けた準備作業中、格納容器内の圧力が一時低下したと発表した。作業場や環境中への放射性物質漏えいは確認されていないという。
 東電によると、21日午後6時半に社員が異常を確認した。圧力は適正の1・20キロパスカルから一時0・74キロパスカルまで下がった。
 21日は障害物の位置を把握する調査を翌22日に開始するため、カメラを通す管(全長2・4メートル、重さ140キログラム)を設置。管を取り外すと圧力が上昇に転じ、22日午前3時に適正値に回復した。東電が詳しい原因を調べている。
 内部調査は溶融核燃料(デブリ)の取り出しに向けた重要作業。事前の工程で障害物の存在が分かり、詳しく位置を把握する調査が新たに必要となった。圧力低下の原因が分かるまで調査は開始できず、出だしからつまずきが続いた形だ。
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