[2020_12_25_04]東電清水元社長ら尋問決定 福島原発事故の株主訴訟 東京地裁(時事通信2020年12月25日)
 
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東電清水元社長ら尋問決定 福島原発事故の株主訴訟 東京地裁

 東京電力福島第1原発事故で、勝俣恒久元会長ら旧経営陣5人が津波対策を怠ったとして、東電に22兆円を支払うよう求めた株主代表訴訟の口頭弁論が25日、東京地裁であり、朝倉佳秀裁判長は被告5人全員の尋問を行うと決めた。
 5人のうち、清水正孝元社長と小森明生元常務が法廷で尋問されるのは、民事・刑事両裁判を通じて初めて。
 東電の津波対策をめぐって新たな証言が出るかが焦点。2012年3月に起こされた訴訟は佳境を迎える。
 他の被告は武藤栄、武黒一郎の両元副社長。勝俣、武藤、武黒の各氏は検察審査会の起訴議決を受け、強制起訴されたが、一審東京地裁は無罪判決を言い渡している。
 5人の尋問は来年5月27日と7月6日、同20日に行われる予定。いずれも津波の予見可能性などをめぐって原告と全面的に争っている。
 原告側は地震の専門家や原発メーカー東芝の元技術者ら4人の証人尋問も求めていたが、いずれも認められ、来年2〜5月に行われることになった。 
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