[2020_12_18_06]核のごみ持ち込ませぬ条例案否決 賛否同数で議長裁決 北海道・寿都町議会(毎日新聞2020年12月18日)
 
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核のごみ持ち込ませぬ条例案否決 賛否同数で議長裁決 北海道・寿都町議会

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分場の選定に向けた文献調査を実施している北海道寿都町の定例議会(定数9)で17日、核のごみの持ち込み拒否や住民投票の実施を求める「核抜き条例」案が否決された。賛否は4対4の同数となり、小西正尚議長が議長裁決で否決に持ち込んだ。
 議会では、幸坂順子町議が「条例は将来の安心を担保するものになる」と条例案の可決を求めた。一方、友山大信町議は「今後の判断と議論の機会を十分に残すべきだ」などと否決を訴えた。否決後、小西議長は報道陣に対し、議長裁決とした理由について「賛否同数であり、議論を深めるため」などと説明した。
 町議会は11月、町民から直接請求(リコール)された住民投票条例案も同様に議長裁決で否決している。越前谷由樹町議は「反対する議員の考え方が分からない」と批判した。
 文献調査に反対する住民は「脱・肌感覚リコールの会」を15日に設立しており、町議会の解散を求める署名集めを来年2月にも始める。【高橋由衣】
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