[2020_12_16_04]国際会議で福島原発汚染水巡る議論求める 韓国政府(聯合ニュース2020年12月16日)
 
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国際会議で福島原発汚染水巡る議論求める 韓国政府

【ソウル聯合ニュース】韓国の海洋水産部は16日、ロンドン条約・議定書締約国会議が14〜15日にテレビ会議形式で開かれ、東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の海洋放出について懸念を示したと明らかにした。
 ロンドン条約の正式名称は「廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約」で1972年に採択され、韓国は1993年に加盟した。議定書は条約の履行義務を強化するため採択され、韓国は2009年に加盟した。
 今回の会議では新型コロナウイルス感染拡大の影響で、放射性廃棄物の管理など大多数の議題が来年に持ち越しになった。
 だが、韓国は日本の汚染水の海洋放出を巡る議論を先送りできないと判断し、主な議題について提出する意見書を通じ、汚染水問題が会議で議論されるよう求めた。意見書では汚染水問題が会議で議論される必要があることと、日本が透明な情報を提供し、周辺国を含む国際社会と十分に意思疎通する必要があることを強調した。
 これに対し日本は、汚染水は陸上から海洋に放出するもので、海上投棄を議論する会議の議題として適切ではないとの従来の主張を繰り返したもようだ。海洋水産部によると、日本は汚染水の海洋放出について、周辺国や国際社会と関連情報を共有するとの立場を重ねて表明した。
 締約国の一部は従来の立場を変え、汚染水問題を会議で議論する必要があると主張したという。
 韓国側の代表を務めた海洋水産部の宋明達(ソン・ミョンダル)海洋環境政策官は「テレビ会議は時間の制約があるため、双方の溝を埋めることはできなかった」として、「今後も世界が共有する海洋の安全な利用のため、透明な手続きを経て汚染水の処理方法が決まるよう、日本政府に持続的に要請し、対応する」と述べた。
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