[2020_12_04_15]大飯原発訴訟とは 京都地裁や大津地裁でも係争中(京都新聞2020年12月4日)
 
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大飯原発訴訟とは 京都地裁や大津地裁でも係争中

 関西電力大飯原発は福井県おおい町にあり、3号機が1991年、4号機は93年に営業運転を開始した。東日本大震災後、大阪地裁、京都地裁、大津地裁、福井地裁で住民らが再稼働差し止めを求めて提訴している。
 京都訴訟は、大飯原発1〜4号機の運転差し止めと損害賠償を求めた集団訴訟で、原告数が3300人を超え、現在も係争中。訴状では、過去の原発訴訟の最高裁判例に照らして「『万が一』の危険性が指摘されれば運転を差し止めるべき」とし、大飯原発の原子炉直下に活断層が存在する可能性が高く、原子炉が破壊される危険性などを指摘。原発を再稼働させた関電と国に対し、精神的苦痛への賠償として、提訴から原発の停止まで原告1人当たり月1万円の支払いを求めている。
 福井訴訟では2014年、「地震対策に構造的欠陥がある」として、大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じる判決と仮処分が言い渡されたが、名古屋高裁金沢支部判決が2018年に取り消した。
 大飯原発3、4号機は2020年12月現在、定期検査のため運転停止中。関西電力の高浜原発3、4号機について大津地裁が運転を差し止める仮処分を決定したが、大阪高裁が2017年に取り消した。
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