[2020_11_18_07]原燃 二又川(六ケ所)に油流出 ポンプ確認中、最大250リットルか(東奥日報2020年11月18日)
 
 日本原燃は17日、六ヶ所村の六ヶ所再処理工場構内(屋外)で水中ポンプの起動確認作業中に、ポンプを動かすための油が漏れ、近くを流れる二又川に流出したと発表した。流出量は最大で約250リットルのもよう。原因は調査中。放射性物質は取り扱っていないが、油による周辺の生態系への影響も懸念されることから、原燃は二又川に吸着マット、下流にある尾鮫沼にオイルフェンスを設置した。
 原燃によると、重大事故発生時に二又川から取水して事故対応に当たることを目的とした、ポンプの取水検証作業を18日に行うため、17日午前から準備に入っていたという。
 17日午後3時20分ごろ、原燃社員が水中ポンプ1台を起動、その後、近くを流れる二又川に油圧作動油が浮いているのが見つかった。このポンプは9月8日にも起動、その際、異常は見られなかった。現在、流出は止まっているという。
 二又川は再処理工場構内にも流れているが、構外に向かって油が流出したことから、原燃は県や六ヶ所村に事態を報告した。原燃によると、他にも複数の水中ポンプを配備しているため、仮に重大事故が発生しても別のポンプなどで対応は可能ーとしている。
     (安達一将)
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