[2020_11_03_02]“核のごみ”に揺れるマチで小泉元首相“原発ゼロ”熱弁(HBC北海道放送2020年11月3日)
 
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“核のごみ”に揺れるマチで小泉元首相“原発ゼロ”熱弁

 いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定に向けて、文献調査に応募した後志の寿都町で小泉純一郎元総理が講演し「これ以上、核のごみを増やしてはならない」と語りました。
 小泉純一郎元総理は3日、寿都町を訪れ、文献調査に反対する住民団体が開いたイベントで「原発ゼロと自然エネルギーへの転換」をテーマに講演しました。
 「福島の地震と津波、あの事故の様子をテレビ、新聞で見ていて日本の原発は安全だと言っていたのは違うんじゃないかと疑念を持ちました」(小泉元首相)
 小泉元総理が「原発ゼロ」を訴えてきた背景には「核のごみ」の問題があると説明します。
 「日本は今、どこも原発の処分場がない。政府は原発を進めているけどあてがないんです。こういう状況だから増やしてはいけない。再稼働させると、またごみが増えるんですよ。何としてもできるだけ早く原発ゼロにする方向に舵を切らせないといけない」(小泉元首相)
 当初、片岡春雄町長は出席を予定していましたが、会場に姿を見せませんでした。
 「核のごみなんていらないから。私たち年寄りだからいいけど、これからの子どもたちことを考えると、そういうことはないようにして欲しいと思います」(町民)
 講演会を企画した住民団体は、調査の応募の是非を問う住民投票の実施を求めて町に署名を提出しています。この住民投票をめぐっては早ければ、11日にも始まる寿都町の臨時議会に住民投票に関する条例案が提出され、13日に採決される見通しです。

北海道放送(株)
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