[2020_10_27_02]「海洋放出への波紋」首都圏から見た福島は(テレビユー福島2020年10月27日)
 
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「海洋放出への波紋」首都圏から見た福島は

 トリチウム処理水「海洋放出への波紋」8回目の今回は風評について考えます。原発事故後、根強く残る県の農林水産物に対する風評。首都圏の人たちの目に福島はどのように映っているのでしょうか。東京で行われた商談会を取材しました。
(小枝記者)「会場には福島県の様々な県産品が並び、首都圏を中心とした流通関係者でにぎわっています」 
 東京・日本橋で開催されていたのは、首都圏の卸売業者など流通関係者およそ370人が参加する商談会。原発事故後の福島県産食材の風評払拭につなげようと県が開催しているもので今回で6回目となります。 
 会場では、会津地鶏に日本酒など、県産品を取り扱う県内の事業者34社が出展し県産品の安全性や美味しさをPRしていました。 
 農林水産省の調べによりますと県産のモモや牛肉、ヒラメは震災後、風評などの影響を受け全国平均価格と比べ大きく価格が下がりました。原発事故から9年半あまり県産品の価格が徐々に回復する一方で大詰めを迎えている福島第一原発にたまり続ける、「処理水」の処分方法の議論。
 根強く残る風評やトリチウム処理水をめぐる政府の対応に参加した首都圏の人たちは・・・
(海外向け食品コンサルタント)「当初は中国の方々、特に香港の方が、福島のみならず宮城もそうですけど、宮城、福島ってことだけで、データ的なものを一切見ずにノーという感じでした。(時間がたち)それはだいぶなくなってきたように感じます」
(関東圏の水産卸売業者)「イメージは悪くなっているのはないんですけど、僕の中ではね。ただ、買い手がちょっとうーんという人もいるので、その辺は食べてもらって納得してもらうしかないですよね」
 (都内レストランの食材担当者)「いまも、レギュラーメニューでお肉(福島牛)を使わしてもらっていて、結構お客様もおいしいという方もいるし、そんなに、そこまで気にしていないのかなと」
 一方、海洋放出については・・・
 (都内レストランの食材担当者)「安心安全がちゃんと本当に証明できるのであれば、いいのかなとは思うけど、買う方も不安はあるので、それで、お客さんに迷惑かかるので、一番は。食べてどうこうなっちゃってもこっちも責任取れないし、そこは、そんなリスクは負わないかな。ほかにも九州でも違ういいおさかなはあるし、福島じゃなければだめってことはないので」 
 会場を訪れた流通関係者からは海洋放出した場合、納品先や利用者に安心安全を伝えるためにも検査を行い、安心安全であるデータを示してほしいという声も聞こえました
最終更新:10/27(火) 21:39
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