[2020_10_13_08]シートの隙間からタービン潤滑油滴下 東通原発油漏れ原因(東奥日報2020年10月13日)
 
 東北電力は12日、東通原発1号機(東通村、運転停止中)のタービン建屋地下1階で確認された油漏れについて、地上階にあるタービン発電機を低速で回転させた際、「軸受け」と呼ばれる軸を支持する部品から飛散した潤滑油が、養生シートの隙間から滴下したことが原因と推定し、公表した。
 油漏れは7日午後、協力会社作業員が発見。同社が調査した結果、軸受けの乾燥劣化を防ぐ目的で発電機の軸をゆっくり回転させたところ、潤滑油が飛び散り、軸受けの下に設置していたシートから地下階に漏れたと推定した。シートは格子状の構造材の上に置いてあったが、劣化してテープがはがれ隙間ができていたという。
 これを受け、同社は軸受けの下にあるシートを隙間なく敷くよう是正。油の飛散が想定される設備について、定期的な現場確認を行うなどの再発防止策を請じる。  (加藤景子)
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