[2020_10_08_03]“核ごみ”処分場調査応募へ…寿都町と神恵内村の「決断の日」 北海道(HBC北海道放送2020年10月8日)
 
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“核ごみ”処分場調査応募へ…寿都町と神恵内村の「決断の日」 北海道

 原子力発電所から必ず出る“核のごみ”。13年間、まったく動かなかった最終処分の議論が大きく動き始めた、8日のドキュメントです。
 神恵内村。高橋昌幸(たかはし・まさゆき)村長の自宅を警戒する警察官。寿都町で火炎瓶のようなものによる事件があっただけにマチの空気が張り詰めます。
 午前7時半、いつものように自転車で登庁する村長を報道陣が取り囲みます。
 「議会が終わったら記者会見をすることになってますから、そのときにお話しさせてもらいます」(神恵内村・高橋昌幸村長)
 「“核のごみ”を持ち込んではなりません!」(調査応募に反対する市民団体)
 午前10時、神恵内村議会の本会議が始まりました。商工会が村に応募を求める請願を、賛成5人、反対2人で採択しました。
 「決断に少し時間をいただきたいということです。きょう1日は、しっかりともう一度私の気持ちを整理したい」(神恵内村・高橋昌幸村長)
 「村のためにプラスになるのであれば、やってもらった方がいい」(村民)
 神恵内村では、9日午後3時から、すべての議員が参加する協議会で、村長が応募の考えを伝える見通しです。

 一方、40キロ離れた寿都町です。
 「寝不足だ」(寿都町・片岡春雄町長)
 “火炎瓶事件”で、寝不足気味の町長に対し、議員たちは緊張した表情です。
 「町長の気持ちは変わらないと思う」(寿都町議会・越前谷由樹議員)
 「一度も本会議を経ていないんですよ。この“核ごみ”の問題」(寿都町議会・寺坂順子議員)
 午後1時、町議会の全員協議会が非公開で始まりました。そして…。
 「文献調査への応募をただいま表明したい。安堵なんてしてる暇がないというのが私の今の心境」(寿都町・片岡春雄町長)
 8日、東京で菅総理との面談を終えた鈴木知事は…
 「(神恵内村と寿都町の文献調査への応募表明について首相や官房長官と話は?)首相、官房長官とはその件についてお話はしておりません。今回、寿都町をはじめとする状況については、別途コメントさせていただきたい」(鈴木直道知事)

北海道放送(株)
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