[2020_10_03_02]核ごみ、前のめりに賛否 神恵内、寿都の住民「乱暴」「将来のため」(北海道新聞2020年10月3日)
 
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核ごみ、前のめりに賛否 神恵内、寿都の住民「乱暴」「将来のため」

 【神恵内、寿都】原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡り、後志管内神恵内村と寿都町がそれぞれ、来週にも文献調査への応募を表明する見通しとなり、住民から賛否の声が上がった。
進め方を疑問視

神恵内村
 村に応募を求める神恵内村商工会の請願は報じられてからわずか3週間後の2日、村議会委員会で採択された。
 村民の40代男性は「村商工会は10年以上前から議論してきた。それをたった数回の住民説明会で終わらせるのはあまりに乱暴だ」と批判。「請願は商工会の一部だけでまとめた請願で、村民全体の意見はくみ取れていない」と進め方を疑問視した。
 応募に反対する同村の滝本正雄さん(87)は「ある議員は多くの住民が理解していると言っていたが、私には反対の声が届いている。説明会に2回参加したが逆に疑問が深まり、信用できない」と憤る。
「拙速と言われても早く応募したほうがいい」
 一方、自営業の70代男性は「スムーズすぎて筋書き通りだと感じるが、それでいい。過疎化対策が見つからない以上、拙速と言われても早く応募したほうがいい」と理解を示した。

 文献調査を巡っては、同管内寿都町も応募検討が報じられてから約2カ月となる8日の町議会全員協議会で応募の意向が表明される見通しとなった。
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