[2020_09_21_03]「世界最高の原発技術が死ぬ」韓国原子力専攻学生らの1人デモ(中央日報2020年9月21日)
 
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「世界最高の原発技術が死ぬ」韓国原子力専攻学生らの1人デモ

 原子力専攻の大学生が全国で同時多発的に1人デモに出た。政府の脱原発基調がなかなか変わる兆しを見せないと、学生たちが国民に直接訴えたわけだ。
 全国の原子力専攻学生で構成された緑色原子力学生連帯(以下、学生連帯)は19日、ソウル駅など全国13カ所で「スタンド・アップ・フォー・ニュークリア(原子力復興)」の1人デモを行った。このデモには学生連帯所属14大学原子力工学科の学生や教授、研究員、原発産業従事者、市民団体、市民など100人余りが参加した。
 彼らはデモを通じて「世界最高の技術を誇る韓国の原子力が死にかけている。脱原発政策を直ちに撤廃せよ」と主張した。また、「原子力は最も環境にやさしいうえに、電気の生産コストも最も安いエネルギー」として「原子力をなくせば電気料金が上がって庶民が先に被害を受けるのはもちろん、環境汚染と先端産業の崩壊をもたらすだろう」と強調した。
 学生連帯のチョ・ジェワン代表(30・KAIST博士課程)は「2009年アラブ首長国連邦(UAE)バラカ原発の受注に成功する姿を見て原子力工学徒としての夢を育てた」として「しかし、今は脱原発政策のせいで原子力研究や産業が崩れ、関連分野の人材が海外に抜け出ている」と話した。学生たちは26日にも「原子力発信」をテーマに全国で1人デモを行う予定だ。
 学生連帯は韓国科学技術院(KAIST)の原子力および量子工学科の学生たちを中心に昨年1月22日に結成されて現在、ソウル大・漢陽(ハンヤン)大・慶煕(キョンヒ)大・釜山(プサン)大・中央(チュンアン)大・慶星(キョンソン)大など14大学の原子力関連専攻学生2500人余りが参加している。
 学生連帯は昨年2月から大田(テジョン)駅・ソウル駅・釜山(プサン)駅など全国主な駅で原子力を生かすための署名運動を進めて5万人の署名を受けた。その後、市民団体が署名運動に参加して現在の署名者は計75万人に達する。学生連帯は総選挙を控えて国会議員299人を相手に原子力政策に対する賛否意見を尋ねたこともある。
 学生たちが直接出たのは韓国原子力の崩壊危機に対する懸念のためだ。KAISTによると、6月専攻を選択した110人の中で原子力および量子工学科専攻の選択者はただ一人もいなかった。6月専攻選択者(9月入学生)に限ると、3年連続で0人だ。
 昨年12月専攻を選んだ学生の中にも原子力関連専攻支援者は7人にとどまった。
 脱原発政策の施行前である2016年には年間支援者は22人に達した。だが、政策推進以降である2017年9人に急減したことに続き、2018年と昨年にもそれぞれ5人と4人へと減少傾向が続いた。
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