[2020_09_15_04]核ごみ応募 住民投票せず 寿都町長 議会で表明(北海道新聞2020年9月15日)
 
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核ごみ応募 住民投票せず 寿都町長 議会で表明

 【寿都】原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の処分場選定に向けた文献調査応募を検討する後志管内寿都町の片岡春雄町長は14日の定例町議会一般質問で「産業団体とも改めて協議をしながら、議会の中で統一見解を出したい」と述べ、最終的な応募判断について町議会で協議して決めるとし、住民投票は実施しない考えを示した。
 片岡町長は現在、町内で行っている住民説明会や月内に予定する国の担当者が出席する説明会、産業団体との意見交換会などを行った後、町議会で、応募の可否を決めるとした。

判断時期は示さず

 一方、片岡町長は「今は最終的な処分場建設の議論ではなく、(住民投票は)まだまだ先の話。住民投票は考えていない」と述べ、住民投票は実施しないとする従来の考えを述べた。一連の問題について、町議会で一般質問が行われるのは初めてで、質問した4氏のうち3氏が反対の立場から町の見解をただした。
 終了後、取材に応じた片岡町長は、現時点で10月以降としている判断時期については「住民説明会などがまだ全部終わっていない」として明示しなかった。(久慈陽太郎)
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