[2020_07_06_01]女川原発2号機「再稼働」めぐり…仙台地裁「地元同意」差し止め請求を却下(仙台放送2020年7月6日)
 
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女川原発2号機「再稼働」めぐり…仙台地裁「地元同意」差し止め請求を却下

 女川原子力発電所2号機の再稼働をめぐり宮城県石巻市の住民グループが、県と市に再稼働に必要な「地元同意」をしないよう求めた仮処分の申し立てに対し、仙台地方裁判所は申し立てを却下する決定を出しました。
 仮処分の申し立てを行っていたのは、石巻市の住民グループです。
 申し立てによりますと、県と石巻市が策定した、女川原発の重大事故の発生を想定した避難計画では、交通渋滞が起きて30キロ圏内を脱出できず、避難バスの確保も難しいなど、「実効性がない」として、県と市に対し、再稼働のために必要な「地元同意」をしないよう求めていました。
 この申し立てについてこれまで6回の審尋が開かれていましたが、仙台地裁の大寄麻代裁判長は7月6日、「女川原発で放射性物質が放出されるような事故が発生する具体的な危険性があるとは言えず、住民の生命に危険性があるとは言えない」などとして申し立てを却下しました。
 住民グループ側は、この決定を不服として即時抗告する方針です。
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