[2020_06_25_09]千葉県北東部で震度5弱 2人けが (NHK2020年6月25日)
 
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千葉県北東部で震度5弱 2人けが

 25日午前4時47分ごろ地震がありました。
 この地震による津波の心配はありません。
 気象庁は、観測データを詳しく解析した結果、地震の規模を示すマグニチュードを6.2から6.1に、震源の深さを30キロから36キロにそれぞれ修正しました。

各市町村の震度は以下のとおりです。
▽震度5弱が、千葉県旭市。

▽震度4が、茨城県取手市、茨城県鹿嶋市、茨城県潮来市、茨城県稲敷市、茨城県神栖市、茨城県河内町、千葉県銚子市、千葉県成田市、千葉県市原市、千葉県印西市、千葉県匝瑳市、千葉県香取市、千葉県山武市、千葉県いすみ市、千葉県多古町、千葉県芝山町、千葉県横芝光町、千葉県長生村。

▽震度3が茨城県水戸市、茨城県日立市、茨城県土浦市、茨城県石岡市、茨城県結城市、茨城県龍ケ崎市、茨城県下妻市、茨城県常総市、茨城県常陸太田市、茨城県笠間市、茨城県牛久市、茨城県つくば市、茨城県ひたちなか市、茨城県守谷市、茨城県那珂市、茨城県筑西市、茨城県坂東市、茨城県かすみがうら市、茨城県桜川市、茨城県行方市、茨城県鉾田市、茨城県つくばみらい市、茨城県小美玉市、茨城県茨城町、茨城県東海村、茨城県美浦村、茨城県阿見町、茨城県境町、茨城県利根町、栃木県小山市、栃木県真岡市、栃木県高根沢町、さいたま市大宮区、さいたま市中央区、さいたま市桜区、さいたま市浦和区、さいたま市南区、さいたま市緑区、埼玉県熊谷市、埼玉県川口市、埼玉県加須市、埼玉県春日部市、埼玉県鴻巣市、埼玉県草加市、埼玉県越谷市、埼玉県蕨市、埼玉県戸田市、埼玉県久喜市、埼玉県八潮市、埼玉県富士見市、埼玉県三郷市、埼玉県幸手市、埼玉県吉川市、埼玉県白岡市、埼玉県杉戸町、埼玉県松伏町、千葉市中央区、千葉市花見川区、千葉市稲毛区、千葉市若葉区、千葉市緑区、千葉市美浜区、千葉県市川市、千葉県船橋市、千葉県館山市、千葉県松戸市、千葉県野田市、千葉県茂原市、千葉県佐倉市、千葉県東金市、千葉県習志野市、千葉県柏市、千葉県流山市、千葉県八千代市、千葉県我孫子市、千葉県鴨川市、千葉県鎌ケ谷市、千葉県君津市、千葉県浦安市、千葉県四街道市、千葉県八街市、千葉県白井市、千葉県富里市、千葉県南房総市、千葉県大網白里市、千葉県酒々井町、千葉県栄町、千葉県神崎町、千葉県東庄町、千葉県九十九里町、千葉県一宮町、千葉県睦沢町、千葉県白子町、千葉県長南町、千葉県長柄町、千葉県大多喜町、千葉県鋸南町、東京台東区、東京墨田区、東京江東区、東京大田区、東京北区、東京荒川区東京板橋区、東京足立区、東京葛飾区、東京江戸川区、横浜市鶴見区、横浜市神奈川区、横浜市西区、横浜市中区、横浜市港北区、横浜市戸塚区、横浜市緑区、神奈川県川崎市川崎区、神奈川県平塚市、神奈川県小田原市、神奈川県二宮町、山梨県忍野村。

千葉県内では、
▽市原市の81歳の女性が地震に驚いて起きた際に転倒して足の骨を折る大けがをしたほか、
▽いすみ市の60代の男性の肩に落ちてきた屋根瓦があたり、軽いけがをしたということです。

 震度5弱を観測した旭市役所では、午前5時20分現在、被害の情報は入っていないということですが、引き続き情報収集に当たっています。また、自宅が市内にあるという市の職員によりますと、「地震の揺れが来る前にドーンという音がして、その後、縦揺れが20秒近く続いた。そのあと、家具がガタガタいっていたが、棚から物が落ちるような被害はなかった」ということです。
 茨城県防災危機管理課によりますと、午前5時15分現在、震度3の揺れを観測した茨城県東海村にある運転停止中の東海第二原子力発電所を含む、茨城県内の原子力関連施設から異常があったという報告は入っていないということです。
 千葉県警の高速道路交通警察隊によりますと県内の高速道路で、午前5時25分現在、地震の影響で通行止めや速度規制が行われている区間はないということです。
 JR東日本によりますと、東北、上越、北陸の各新幹線は、地震による影響はなく、始発から平常通り運転を行うということです。

専門家「地震活動が活発な地域」

 今回の地震について、東京大学地震研究所の古村孝志教授は、「陸のプレートの下に南からフィリピン海プレートと東から太平洋プレートが沈み込んで接触しているため、地震活動が活発な地域だ。今回の震源の南側では、昭和62年にマグニチュード6.7の『千葉県東方沖地震』が起きて死者が出るなど、過去にも比較的規模の大きな地震が発生している」と分析しました。
 そのうえで、「今後1週間程度、特にこの2、3日の間は、同じような強い揺れを伴う地震が起きる可能性があるので注意してほしい」と話しています。
 気象庁によりますと、千葉県で震度5弱の揺れを観測したのは、去年5月25日、千葉県北東部を震源とするマグニチュード5.1の地震で、千葉県長南町で震度5弱を観測して以来です。

緊急地震速報は…

 25日朝、千葉県内では北東部の旭市で震度5弱の揺れを観測したほか、北西部と南部の自治体でも震度4の揺れを観測しました。
 緊急地震速報は今回、千葉県北東部と茨城県南部に出されましたが、震度4の揺れを観測した千葉県北西部や南部は対象になっておらず、SNS上では「揺れが大きかったのにスマートフォンの緊急地震速報の通知が鳴らない」とか「緊急地震速報が鳴るときと鳴らない時の差が分からない」といった投稿がみられました。
 気象庁によりますと、緊急地震速報は最大震度が5弱以上と予想された場合に、震度4以上が予想される地域を対象に出されスマートフォンなどの「緊急速報メール」でも配信されます。
 銚子地方気象台によりますと、今回の地震では千葉県北東部で震度5弱程度、茨城県南部で震度4程度の揺れが予想されたことから、この地域を対象にした緊急地震速報を出したということです。
 一方で、実際に震度4を観測した千葉県北西部や南部は、緊急地震速報を発表した時点では震度4以上と予想されていなかったため、対象にはならなかったということです。
 SNS上では「揺れが大きかったのにスマートフォンの緊急地震速報の通知が鳴らない」とか「小さい地震の時は鳴るのにきょうみたいなわりと大きめの時は鳴らないという不思議」、「緊急地震速報が鳴るときと鳴らない時の差が分からない」といった書き込みがみられました。
 銚子地方気象台は「地震を瞬間、瞬間で検知し、強い揺れが予想された場合に緊急地震速報が発表される仕組みになっている。誤差はあり、速報の対象ではない地域でも、強い揺れが観測されることはあるので十分注意してほしい」と話しています。
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