[2020_06_02_03]再処理工場「合格」妥当 原子力委 規制委の判断追認(東奥日報2020年6月2日)
 
 国の原子力委員会(岡芳明委員長)は1日、日本原燃・六ヶ所再処理工場(六ヶ所村)の安全審査を事実上合格とした原子力規制委員会の判断を「妥当」とした。規制委による原子力委への意見聴取は、正式合格に向けた手続きの一つ。
 原子力委は5月末以降、規制委と原燃から審査や再処理工場に関する説明を受けた上で「合格」の妥当性を検討。1日に東京都内で開いた定例会議で、「平和目的以外に利用される恐れがない」とする規制委の判断を追認した。
 原子力委は2018年、日本が抱えるプルトニウムの削減を掲げ、再処理工場の稼働を見越して「必要な量だけ再処理を認可する」との「基本的な考え方」を決定。プルトニウムの削減が進まなければ、再処理工場の稼働が制限される可能性も取り沙汰されている。
 規制委によると、安全審査はパブリックコメント(意見公募)や経済産業相への意見照会を経て、夏以降の正式合格を見込む。ただ、完工までには安全対策工事や検査などの工程も残っている。(佐々木大輔)
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