[2020_05_13_08]再処理「審査書案」審議 全国210団体が中止要望 規制委に(東奥日報2020年5月13日)
 
 全国の市民団体や非政府組織(NGO)など210団体が12日、原子力規制委員会に対し、六ヶ所再処理工場の事実上の合格証に当たる「審査書案」について審議を見送るよう求める要望書を提出した。規制委は13日の定例会合で審査書案を議題に取り上げる予定。
 本県の「核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団」を含む7団体が呼び掛け、8日夜からインターネット上で賛同を募った。12日午後3時までに203団体が名を連ねたという。
 要望書は更田豊志委員長宛てにファクスしたという。要望書では、断層や地震、火山などの審査で課題がまだ残されていると指摘。新型コロナウイルス対策の一環で一般傍聴を受け付けていないことに対しては「公開原則を無視している」と主張している。
 同原告団の頭石紘爾代表は取材に「緊急事態宣言が出されているこの時期に、中立的立場の規制機関がばたばたと結論を出して良いのか。規制委に慎重な審議を求めたい」と語った。
     (加藤景子)
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