[2020_04_02_02]六ケ所再処理工場安全審査 大型連休前「合格」も 規制委(東奥日報2020年4月2日)
 
 日本原燃・六ヶ所再処理工場(六ヶ所村)の稼働へ向けた安全審査を巡り、原子力規制委員会の更田豊志委員長は1日の定例会見で、事実上の合格となる時期について「ゴールデンウイ一ク前にできるかできないか」と述べ、早ければ大型連休前となる可能性に言及した。
 原燃は、合格の前提となる補正申請書を3月13日に規制案へ提出。しかし記載漏れなどミスが目立ったため、現在は再提出へ向けて作業を進めている。増田尚宏社長は会見で4月上旬にも最終版の補正書を提出する方針を表明。規制案の審査チームは再提出を待って、実質的な合格証となる「審査書案」を仕上げる。
 原燃に修正を求めた箇所は58項目に及ぶ一方、更田委員長は「数は多いが、議論をやり直さないといけないミスがあったわけではない」と説明。「原燃の言う通り4月上旬に補正書が出てきて、誤りのないものに整ったとすれば」と前置きした上で、委員5人が出席する定例会合に審査書案を諮る時期について、大型連休前を目安の一つとした。
 ただ、審査書案の作成は「原燃の再提出から最短でも2、3週間は必要」(原子力規制庁幹部)との見方もあり、大型連休前に合格を得られるかは微妙な情勢だ。  (佐々木大輔)
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