[2020_03_20_04]再処理工場 補正書再提出求める 規制委「不備相当ある」(東奥日報2020年3月20日)
 
 日本原燃・六ヶ所再処理工場(六ヶ所村)の稼働へ向けた安全審査で、原子力、規制委員会は19日、合格の前提となる補正申請書を再提出するよう原燃に要請した。審査チームは原燃が13日に提出した補正書に「不備の点が相当見受けられる」と指摘。26日に審査会合を再び開いて総ざらいした修正点を説明する方針。
 安全審査は2月中に各分野の審査会合がいったんは終了した。原燃は合格へ向け、許可申請書約1万1千ページのうち約1万ページを補正する書類を提出。規制委の審査チームは現段階で「40〜50%」(担当者)分の内容を確認した上で、記載漏れなどにより再提出が必要と判断した。
 規制委が19日に開いた設備分野の会合で、審査チームの長谷川清光チーム長補佐は「必要な時間や人を投入し、全社的に高いクオリティーを目指してほしい」と原燃に注文を付けた。
 会合後、原燃の越智英治執行役員は取材に「チェックが甘かった」と述べた一方で、2021年度上期の完工をはじめ、目標とするスケジュールヘの影響はないとした。
    (佐々木大輔)
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