[2019_12_13_03]福井など全国3千人が関電役員らの告発状提出 金品受領問題(福井新聞2019年12月13日)
 
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福井など全国3千人が関電役員らの告発状提出 金品受領問題

 関西電力役員らの金品受領問題で、福井県内の市民団体メンバーらが立ち上げた「関電の原発マネー不正還流を告発する会」は12月13日、会社法違反(特別背任、収賄)、背任、所得税法違反の各容疑で役員ら12人に対する告発状を大阪地検に提出した。告発人は、福井県の187人を含む47都道府県の3272人。
 告発された12人は、福井県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)から1億円以上の金品を受け取っていた豊松秀己元副社長、鈴木聡元常務執行役員のほか、八木誠前会長や岩根茂樹社長ら。豊松氏は原子力事業本部長、鈴木氏は同本部長代理を務めた。
 関電は10月、役員ら20人が計約3億2千万円相当の金品を受領したとする調査報告書を公表した。告発対象は氏名が明らかにされた12人となった。
 12人は特別背任や背任の容疑に当たるとし、森山氏が顧問を務めたとされる高浜町の建設会社「吉田開発」に原発関連工事費を水増し発注した上で還流させ、関電に損害を与えた疑い。収賄容疑は4人で、森山氏に工事情報を提供した見返りに金品を受け取った疑い。

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