[2019_11_14_01]むつ・中間貯蔵施設 RFS評価遅れ 規制委「極めて奇っ怪」 「1週間で十分、一晩でも」(東奥日報2019年11月14日)
 
 むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設の安全審査を巡り、原子力規制委員会の更田豊志委員長は13日の定例会合で、運営元のリサイクル燃料貯蔵(RFS)に求めた線量評価の提示が遅れているとして「極めて奇っ怪に思う」と述べた。規制委側は10月21日の審査会合で評価を要請。更田委員長は「1過間あれば十分、頑張れば一晩」とし、RFSの対応に疑問を呈した。
 RFSの審査は論点が絞られ、終盤を迎えている。使用済み核燃料を保管する金属製容器(キャスク)の安全性について、仮に密封機能が失われた場合に敷地外へ及ぶ線量の程度を評価するよう、規制委側はRFSに対して求めていた。
 原子力規制庁は「他の原子力施設による類似の評価を参考にすればすぐだ結果を得られる」(担当者)との認識だが、RFSは線量評価について「社内検討中」と取材に答えた。
 RFSの審査は「おおむね終了」と更田委員長。一方で、8月に意見交換した坂本隆社長とのやり取りを引き合いに「あたかも社長は非常に急いでいるように言っていたが(審査は)膠着しているように見える」と語った。
(佐々木大輔)
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